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 【身のまわりの危険物質】
台所用合成洗剤の危険
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毎日、直接肌に触れる台所用合成洗剤には特に注意が必要です。口から入った合成洗剤は、一週間で９９％排泄されますが、皮膚から吸収された合成洗剤は、１０日目でやっと約１０％の排泄です。残りの９０％は、１０日以降も体のどこかに残っているということです。直接肌に触れるということで、シャンプーやはみがき剤、ボディシャンプーなども同様です。これらは毎日使うものなので、常に体の中を有害物質が巡っているということになります。
ところで、台所用合成洗剤には「原液をスポンジ等に含ませて使う時は炊事用手袋を使う」と注意書きがしてありますが、知っていましたか？メーカーのＣＭでタレントさんはゴム手袋してましたっけ？何かあったときの言い逃れのために書いてあるのでしょうか・・・
台所用合成洗剤も、洗濯用合成洗剤と同じでかつてはアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム（ＡＢＳ）が使用されていましたが、有害性がわかってくるとリニアアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム（ＬＡＳ）が使われるようになりました。ネズミの皮膚にＬＡＳが主成分の台所用合成洗剤の原液を塗布する実験が行われましたが、大半のネズミがひどい皮膚障害を起こし、中には１回塗っただけで死んでしまったネズミもいました。死ななくても１０日後に突然、皮膚がずるりとむけて、完全に剥がれ落ちたケースもありました。
最近では、ＬＡＳに代わって陰イオン系のアルキルエーテル硫酸ナトリウム（ＡＥＳ）や非イオン系のポリオキシエチレンアルキルエーテル（ＡＥ）などが使われたりしていますが、どれも安全とは言い切れない代物ばかりです。
《ある外資有名メーカー台所用合成洗剤の成分》
界面活性剤(42% アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、アルキルアミンオキシド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、安定化剤、粘度調整剤、酵素
・アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム：陰イオン、アルコール系界面活性剤（ＡＥＳ）
・アルキルアミンオキシド：非イオン系界面活性剤
・ポリオキシエチレンアルキルエーテル：非イオン系界面活性剤（ＰＯＡＥ＝ＰＯＥ・Ｒ）
《ヤシノミ１００％使用と謳っている台所用洗剤の成分》
界面活性剤(16%、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、脂肪酸アルカノールアミド)
・アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム：陰イオン、アルコール系界面活性剤（ＡＥＳ）
・脂肪酸アルカノールアミド：非イオン系界面活性剤
イメージだけで商品を選んでいると、知らないうちに有害物質を取り込んでいることになるかもしれません。消費者が確かな目を持つことが重要です。
参考文献
『合成洗剤の話』日本消費者連盟
『だから、せっけんを使う』船瀬俊介
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